にっき

メイゲツタカハシの日常

11月19日

 

一昨日くらいからたくみんが来ていたので朝起きてもたくみんがいた。9時ごろに一度目が覚め、その後二度寝して10時に目が覚め、たくみんを起こそうと試みたものの起きなかったので三度寝をして結局11時20分に起きた。

12時までにゲオにDVDを返さなければいけなかったので、たくみんとゲオに向かった。外に出ると恐ろしいほどいい天気で非常に清々しくてうれしい気分になった。最近たくみんと遊びすぎているため特に話すことがなく、道中はほぼ無言だった気がする。でも、ゲオに着く直前にクリスマスリースを玄関ドアに飾っている一軒家を見たたくみんが何かを言ったきっかけで将来の家庭の話になり「俺は将来節分の豆まきの時鬼になって、子供をギャーギャー泣かせて、終わったあとお面とってお父さんだよ〜ってやってもギャーギャー泣かれて、結局それから3日ぐらい怖がられるの」的なことをたくみんが言った。それを聞いて、もし仮に自分がたくみんの息子として生まれていたら、ものすごくパパっ子になっただろうな、とか娘だったらお父さんのことは大好きなんだけどちょっと距離のある父娘関係を築くことになるんだろうな、とかそういうようなことを考えた気がする。

ゲオでDVDを返却して、新たにスイート17モンスターを借りた。ゲオにはヤングアダルトニューヨークもあって、来週はそれを借りようと思った。それから歩いて北口へ行き、本当はうどんを食べるつもりだったのだけど、うどん屋を探すのが面倒になった瞬間パンコントマテの看板が目に入って、うどんの気分になっていたたくみんに無理を言ってパンコントマテであさりのパスタを食べた。先週扁桃腺炎による高熱でほぼものが食べられなかった影響からいまでも食が細くなりがち(でも酒を飲んでると割と食べられる)なので、3/2ぐらいで限界が訪れて、残りはたくみんに食べてもらった。たくみんは「夢だったんだよな、子供が食べ残したの食べてあげるやつ」などと言いながら食べてくれた。どれだけ将来の子供の話するねんと思った。食後のコーヒーにコーヒーフレッシュと大量の砂糖を入れたら叱られて、久々に人から叱られたことに感動した。

私の母親が私を叱る時は基本的に「あんたええ加減にしいや」とか「ええ加減にしなさい」と言った。幼い時から母親に叱られる時のタイミングが私にはあまり読めなくて、叱られている時、なぜ自分が叱られているのかわからないままに母親からまくし立てられ、なぜ叱られているのかわからないので反論もままならず、ひたすらに悔しかった思い出が数多くある。今思えば自分に非があることが多かったのだが、当時の私としてはよくわからない場面で叱られてばかりだった。例えば、目玉焼きを焼くのを失敗した時に、ウジウジと悲しみに浸っていたら、唐突に母親からの「あんたいい加減にしいや」が飛んで来たことがあった。記憶が定かではないが、おそらく母親も最初のうちは慰めてくれていたのだと思う。しかし、私があまりにもしつこくウジウジとしていたので堪忍袋の尾が切れたのだろう。今ならわかる。しかし、当時の私としては勝手に悲しんでいたら先程まで慰めてくれていた母親から急に「いい加減にしろ、そんな態度で居られたら見てるこっちが不快だ!」と言われ、訳がわからないまままくし立てられて、反論もままならず、ただでさえ悲しいのに叱られてまた悲しく、さらに反論できなくて悔しく、理不尽だと思いながらビービー泣く以外の選択肢がなかった。母親がなぜ自分を叱るのか(それも落ち込んでいる時に)わかったのは、大学進学を機に上京してしばらく経つ頃だった。私は落ち込んだ時のウジウジが半端なくしつこくて、事が起きてから3時間は軽く引きずって悲しみや後悔に浸るタイプだった。しかも、他人からするとかなりどうでもいい事でそれをやるので、母親がイラつくのも納得である。上京して、必ずしも味方ではない大人や友人と渡り合っていく上で見事に精神的な図太さが身についてしまった私は、やっとそのことに気付いたのだった。

それから家に帰って先日借りたDVDを見た。割と単調な映画だったのでたくみんは途中で飽きたらしくギターを弾き始めた。恐らくたくみんが前にやっていたバンドの曲とか、多分ラカンターズのやつとか。こっちは映画見てんだけどなあ、と思って一度うるさいと言ったが辞めなかったので諦めた。たくみんは映画がつまんなかったと言っていて、その時は私も同意したのだが、今思うと悪くない映画かもしれない。

それから、たくみんが唐突に鯛茶漬けを食べたいと言い出したので、パルコに釜めし屋ならあるよ、と教えると食べたいと言うので一緒に行って夕飯を済ませた。釜めしが出てくるまでにかなり時間がかかったのだが、話す事がないので、タバコを吸ったり、久々にインストールしたキャンディクラッシュをして時間を潰した。案の定釜めしも完食ならず(惜しいところまでは行った)、またたくみんに食べてもらった。

釜めし屋を出て、たくみんを見送って、家に帰ってぼーっとネットサーフィンをしたり軽く掃除をしたりしていたらあっという間にこんな時間になっていた。早くシャワーを浴びて寝ないと。

11月13日

 

 

7時に起きたものの、そのままずるずると寝てしまい11時48分に起床した。

学校へ向かう道中聞いていた、the Big Moonのformidableという曲がなぜかものすごく心に刺さって、今日一日中聞く羽目になった。

まず体育実技(ゴルフ)の授業をやり過ごし、早めに終わったので学校のコンビニで500ml缶のコーラを買って飲みながら文芸棟へ向かった。その道中、ジョージに会った。ジョージは日常生活において私よりも頭を使っていなさそうな男の子で、なかなか良い体をしている。手を振ると、「ああ、なっちゃん」と言っていた。

文芸学科はゼミ誌の締め切りシーズンの文芸棟であったが、いつもとなんら変わらない雰囲気を漂わせており、さすが文芸学科、などと思っていた。ゼミは雑談をしているといつのまにか終わっており、電車で帰る道中永田さんとラインをしていると一緒に映画を観に行くことになったので、一度家に帰って化粧をしてから有楽町に向かった。

シネスイッチで『婚約者の友人』を見て、高架下の居酒屋で映画の感想などを言い合った。

これはわたしの悪い癖なのだが、別れ際になると途端に寂しくなってしまった。これが女の子相手であると、甘えた口調で「朝まで飲もうよ〜」と言ってしまいがちなのだが、相手は一応社会人の健全な青年なので、グッとこらえて有楽町線のホームへ向かうエスカレーターに乗り込んで、振り向きさえしなかった。別れ際に振り向けない女なのだ、私は。振り向くなんて真似をしてしまえば、相手が誰であろうが(例え「生理的に無理」というカテゴライズの男性であろうと)寂しくて寂しくて泣きそうになってしまうためである。本当に人と別れるのが苦手だ。

そうして有楽町線に乗り込んだ。しかし永田町あたりで尿意を催し、池袋で我慢できず下車してトイレに行った。そうしていま池袋線に乗って帰っている。駅に着いたら、たくみんにでも電話をしようか迷うところだが、他人との別れ際で発生した寂しさをたくみんで発散させるなんて、最低なやり口なのでどうしようか迷う。しかも一昨日も寂しさをやりきれずにたくみんを利用したばかりである。いいかげんこんなこと馬鹿っぽいのでやめたいのだが、寂しさが我慢できないし、それ以上に永田さんに対してものすごい無の境地であったことを報告したい(楽しかったけど)。どうしようか迷いつつ、今日こそ1時には寝たいとは思う。

それにしても、ひさびさに飲んだビールとハイボールは驚くほどに美味かった。

 

 

11月12日

 

 

眠れないので日記を書く。

 

12時47分に起きた。

お腹が空いたのでインスタントのカレーうどんを食べた。インスタントのうどんは明らかにうどんじゃないのだが、なんだかおいしい。そのあとにぶどうのゼリーを食べたが、異様に舌が痺れた。

その後、ついに発見した抗生物質を飲んだ。抗生物質を飲み始めてから、喉の痛みが引いたものの、液体を飲み込むときに左側の扁桃腺にしみていたい。そのため、できるだけ右側に飲み込むようにしている。普段ボケーっと生きていると気づかないが、人間は液体を片側に寄せて飲み込むことができるのだ。ちょっとびっくり。

その後、昨日借りてきた『メリーに首ったけ』を見た。可愛いキャメロンディアスがみたかっただけなのだが、高校時代のベンスティラーがかなり気持ち悪くて好きだった。

メリーを見終わると、急激に動きたくなったので、同じく昨日借りてきた『おいしい生活』を見ながら姿見を拭いて、リビングを軽く片付けた。途中からヒューグラントがウザくてウザくてしたかがなかったが、あの見た目なので許せた。出てくるクッキーがあまり美味しくなさそう(というかそもそもそんなにフューチャーされない)で、ウディアレンの食への関心のなさが窺い知れた気がする。やっぱり私はウディアレンもしくはほぼウディアレン役の俳優がダラダラと他人を見下した発言をしているもののほうが好きだ。でも、チェリーシナモンクッキーのレシピはちょっと欲しい。というか、私もクッキー屋がやりたい。粉を捏ねて丸めて潰して焼いて並べて売って……やりたい。そういえば実家にいたときはよくアメリカンクッキーを焼いていた。そういえば小さい頃はクッキーが嫌いだった。家の近くに地元では有名なケーキ屋および工場があって、その工場の前で工場の中を覗いていると、クッキーがもらえると友達に教えられ、その友達と一緒に見ていると案の定クッキーをもらえたのだが、私はクッキーが嫌いだったので食べずに家に持って帰った。味と食感がどうしても嫌いで、クッキーよりもマリービスケットのほうが好きだった。でも今は別に嫌いではない。大人になってしまったのだ。

おいしい生活を見終わると、ふいに寂しくなったので、この寂しさに負けてはいけない、と踏ん張って、殻付きなのに中が塩味のゆで卵の作り方を検索して作った。塩が切れた。

それから洗濯をした。今回風邪をひいた最大の理由は暖房で乾燥しきった部屋で寝たことだと思われるので、部屋の湿度を保つように室内干しをしようと試みたが、邪魔だったので結局外に干した。

それから風呂に入りながら友達と電話した。1時間ぐらい話したのになにを話したのかほとんど覚えていない。ああ、でも、サトウミホの話をしたのは覚えている。サトウミホと最近飲んだ時に、サトウミホにびっくり人間扱いされたことにびっくりした、という話をした。ちょっとウケたので嬉しかった。そういえばかなり前にサトウミホとハプニングバーに行く約束をしたのにまだ遂行されていない。でも正直サトウミホがセックスしているとこはみたくないしサトウミホにセックスしているとこをみられたくないわたしはあまりハプバー向きではないと思う。あと性病だし。

それから、体の手入れをした。いつもは皮膚科で処方された塗り薬しか塗っていないのだが、今日は乾燥が気になったのでホホバオイルも塗っておいた。肌がモチモチする。

そして今に至る。眠くなってきた。

 

11月9日

 

 

熱が下がらない。昨日から38〜39度を行ったり来たりしている。おそらく扁桃腺炎で、前にもらった抗生物質を探せば熱も下がって一発で元気になるのはわかっているのだけれど、それを探す気力はない。第二次世界大戦後の東京(焼け野原)みたいな我が家中をひっくり返して薬を探す元気はなくても、昨日はバイトへ行き、今日はバイト先の子と映画を見てきたのだから、褒めて欲しい。褒められたものかは果てしなく謎であるが。正直昨日の昼間の時点では熱は下がっていたし、バイトへ行く道中は埼京線に殺されそうになってはいたものの、タイムカードを押して体を動かしていれば気が紛れた。あと、事務所にあった風邪薬がてきめんに効いた。しかし、その無理が祟ったのか今日は朝になっても体温が38度を下回ることなく、体の節々もギシギシと痛んだ。金子に連絡すると、「また風邪引いてんの?」と呆れられた。病院へ行く気力が湧かないのだ。以前、病院へ行くのをさぼって放置していたら体温が40度を超えてしまい、金子に付き添われて病院へ行って点滴をしてもらった前科がある身としては、報告するのに少し勇気を必要としたけれど、ベッドから起き上がれず、テレビのチャンネルを変えることすら億劫で不本意ながらグッディを見る羽目になって寂しさがこみ上げてきてしまったので、勇気を振り絞ってラインをしたのだ。

それから3時間ほど眠ると、寒気がなくなったのでベッドから出てイブクイック頭痛薬を飲んだ。この手の薬は熱を下げてくれるので、ありがたや、ありがたや、と思いつつ2錠飲んだ。それからシャワーを浴びて、化粧をして、新宿に向かった。バイト先の子と映画を見る(その前にご飯を食べる)約束をしていたのだ。新宿まで向かう道中は、イブプロフェンサンキューベリーマッチ、ちょっとした寒気だけで済んだけど、その子のリクエストでねぎしのしろたんを食べると、胃が悲鳴を上げ始めた。結論から言うと、その次に行ったカフェでタバコを吸うと、猛烈な吐き気に襲われて拒食症のモデルみたいに口に手を突っ込んで吐いた。便器に浮かんだ何らかの葉っぱのお漬物がアメーバみたいだった。しばらくトイレで悪戦苦闘しているうちに、わたしが注文したカフェモカが運ばれてきていたようで、席に戻るとご丁寧にマシュマロまでついた、ほぼココアじゃねえかこれ、と言うレベルのココア含有量を誇るカフェモカが運ばれて来ていた。もうわたしの胃は限界だったので、隣に座っていたハイライズパンツを履いているのに背中が見えている女に向かって吐き出しそうになりつつも半分くらいは飲んだ。もうココアの味が漢方の薬のように思えて、などとカフェモカなんか頼むものか、ていうかなんで私カフェモカ頼んだんだ、馬鹿じゃねえのなど考えつつ、私は今月号のポパイ(映画とドーナツ)を読んで、バイト先の子は私がポパイを読み終わる間に装苑とニヨンを読んでいた。そして私がカーサブルータスをパラパラとめくって、あまり興味を惹かれずに読み終えてボケーっと携帯をいじったり密かにげっぷをしたりしている間に、バイト先の子はニヨンと入れ替えに持ってきたギンザを読んでいた。その子がギンザを読み終えたあと、紆余曲折ありつつバルト9へたどり着いて『彼女がその名を知らない鳥たち』を見た。夏にシナリオ年鑑に載っていた『日本で一番悪い奴ら』のシナリオ(映画自体は未見)がものすごく面白かったので、まあまあ期待したのだけど、観客を馬鹿にしているのか、と思うほどに説明しすぎで、蒼井優の演技はすごいものの、黒沢清かよっていう照明とか、スローモーションの多用とか、何から何まで私好みでなかった。簡単に見ている時の心情を説明すると、「蒼井優がすごいのはもうわかった、もうわかった……お、松坂桃李も意外と………あ!アカン!! 竹野内豊全然カッコよくないやんどうしたん!! 阿部サダヲ怖くしすぎ、怖くしすぎ………ああ、なるほど確かに愛だね……阿部サダヲいいやん……いや最終的に回想か!マジか!」って感じだった。あと、この映画のトレーラーか何かで「共感度0パーセント」「登場人物すべてクズ」というような触れ込みがあったような気がしたのだけど、個人的にみんなそこまでクズじゃないしそれなりに共感してしまった。元々そこまで私好みじゃない予感はしていたので、ならそもそも見るなや、って話だなあ、と今思った。なんで見ようと思ったのだろう……でも、個人的に阿部サダヲをキモいと罵る蒼井優はサイコーだしチョー共感だった。わかるああいう男マジでキモい。松坂桃李に会った日に阿部サダヲに手マンされるのもチョー共感だった。この蒼井優をクズと呼ぶのならば全人類の女性の4割ぐらいはクズだと思う。

そんなこんなで家に帰ってきて、体調がめちゃくちゃ悪くて、でもなんか日記が書きたかった(というかしんどくて眠れない)ので、今書いた。永田さんから久々にラインが来たのだが、都合のいい時だけ連絡してくる男拒絶モード(竹野内豊松坂桃李がキモすぎた)なので、ブロックした。おわり。本が読みたい。

11月6日

 

 

眠れないので日記を書こうと思って、今書いている。

先程までアマゾンプライムでフリーバッグを見ていた。フィービー・ウォーラー=ブリッジは確実に友達になれないタイプの人間だ。

その前はフリーバッグを見ながらお風呂に入った。そろそろ大規模な風呂掃除をしたい。

その前はベッドでフリーバッグを見ていた。

その前は昨日から今日にかけて書いた小説を各SNSでシェアした。こういうことを恥ずかしいと思わなくなる日が来るとはとても信じられない心境だな、とか考えていた。

その前はフィービー・ウォーラー=ブリッジクラッシングの6話を見た。

その前は晩御飯(チョレギサラダとおにぎりと枝豆とゆで卵と金麦)を食べた。まともなものが食べたくなって、明日はきちんとタイカレーと春雨サラダを作ろうと決意した。

その前は長らく溜めていた郵便物の整理をした。私が探していた8月分の電気代の支払い用紙と、もはやいつから払っていないのか不明な水道代の支払い用紙は見つからなかった。

その前は郵便ポストに手を突っ込んで中の物を全て出した。

その前はコンビニでチョレギサラダとおにぎりと枝豆とゆで卵と金麦を買って9月分の電気代を払った。水道代も払いたかったのに、用紙の期限が切れていて払えなかった。水道が止まると面倒なのでこまめに郵便ポストをチェックする日々が続くと思い、少し憂鬱になった。

その前は電車の中で小説を書いていた。隣に座っている人に読まれたら恥ずかしいなと思って字を小さくして書いていたのだがそんなことを恥ずかしがる自分の小ささのほうが恥ずかしくなってきてすぐに元の大きさに戻した。

その前は渋谷を歩きながらフィルマークスでレビューと呼ぶのもおこがましいほど簡単な感想を書いて、そのまま帰るかどこかのカフェでノマドをするか飲みに行くか迷っていた。

その前はユーロスペースで「動くな、死ね、甦れ!」を見た。たまにどれが主役の男の子なのかわからなくなって混乱したが、出てくる子役たちのどつき方がどれも一級品で、それだけでも見た価値があったな、と思った。

その前はユーロスペースになかなかたどり着けずに道玄坂付近のラブホ街をさまよっていた。「渋谷のユーロスペースと下北のビレバンには何回行ってもなぜだかたどり着けない」とツイートするか迷って、自分が出来ないことを世間に発信するの恥ずかしすぎるということに気付いてやめた。

その前は電車の中で小説を書いた。津村記久子みたいに書こうと試みていたのだけど、ただの津村記久子崩れというか津村記久子?みたいな仕上がりになる気がした。それでも基本的には楽しくて仕方がなかった。筆が乗らない時は電車の中で書くのがいいかもしれないと思った。具体的には山手線をぐるぐる回りながら書くとか、そういう感じ。

その前はノロノロ化粧をした。最近新しい化粧品を買っていないので、化粧に対するモチベーションがゼロに等しい。フルで化粧をするのはちょっといいと思う男の子と出かける時か、飲み会等写真を撮られる可能性がある時だけだし、しかも今現在ちょっといいと思う男の子が存在しない。早急に新しい化粧品を買わないといけないと感じたが、現在の財政状況ではもうそろそろ無くなりかけているRMKの下地を買い足すのが限界だと思う。

その前はシャワーを浴びた。

その前は目玉焼きをのせたトーストをかじりながらフィービー・ウォーラー=ブリッジのクラッシングの1〜5話を見た。アンソニー役の俳優がすげえタイプだったのでたまんないと思った。調べたらダミアン・モロニーというちょっと下ネタっぽい名前だったので嬉しかった。アイルランド出身らしい。そういえば高校生ぐらいの時にウェールズ出身の俳優にお熱だったのだが、名前を忘れてしまって悔しい。

その前は目を覚まして携帯で時刻を確認すると9時だったので、起きた。

 

 

 

10月11日

 

 

朝はイシラムの授業に行った。あと一度でも休むと単位を落とすと言われているため、這ってでも行かなければならないのだ。

中国語の授業は楽しい。イシラムに中国語を少し勉強したことがある人として認識されているためなのか、たまにガチの中国語でベラベラと話し掛けてこられて、それに適当に相槌を打っている瞬間が特に楽しい。そういえば、イシラムは他の生徒がわりと意味わかんない発音をしても、適当に「発音が良かったですね」とか褒めるくせに、わたしが何をどう読んでも褒めなくて、いつも歯痒い思いをしていたのだが、今日初めて褒められた。なんなんだよイシラム。ツンデレなのかよ。それとも今までのわたしの発音があまりに壊滅的だったのか。

 

そういえばこの間見た夢がサイコーだった。

なんらかの音楽イベントに岡江久美子と一緒にフードブースを出店する、といった内容の夢だったのだが、わりと山あり谷ありだった。

前日に仕込んでおいたマッサマンカレーベースおよびベーコンが入ったトマトクリームソースが手違いで演者の黒人に食べ尽くされてしまったのだ。わたしは心の汚い人間なので、カレーベースが入っていた鍋が空っぽになり、トマトクリームソースが残り1/5ほどしか残っていない光景を見た(夢だけど)瞬間はその音楽イベントに出るなんらかのバンドのグルーピー(楽屋にいた)の仕業だと思った。しかし、今冷静に考えてみると、仕込んだものたちを黒人たちの宿泊部屋に置いていたので、普通に考えて食べていいものだと思われたのだろう。反省している。でもあのグルーピーの女たちは純粋に態度が悪かったし嫌いだ。

まあ、そんなこんなでこのままではフードブースが出店できないので岡江久美子とわたしは取り急ぎ新しいメニューを考え始めた。わざわざ新メニューを考えなくても元々やるつもりだったメニューの仕込みを急いでやればいい話だったのだけど。何はともあれ、岡江久美子がありえない速度で新メニュー(塩ラーメンとたこ焼きと、あと3つぐらいあったのだけど思い出せない)を考え、試作を作ったのでわたしは盛り付けとかにいろいろとうるさく口出ししたり粉末タイプのかつお節を塩ラーメンにかけてみたりしていた。すると、例のムカつくグルーピーの一人がやってきて、ムカつく態度でメニューを早く出せ、印刷が遅れるだろ、的な感じで煽ってきたのだが、言ってることはごもっともなので急いでメニューを書いて渡した。

開店間際になって、岡江久美子が試作を全部やってくれたので自分は一切メニューを作れないということに気がつき、急いで岡江久美子を探した。すると岡江久美子は道端の10人乗りハイエースの近くで何かしらの関係者と話をしていた。岡江久美子がいる場所にたどり着くには横断歩道を渡らなければならないのだが、信号はずっと赤のままである。迫る開店時間。焦ったわたしは「オカクミちゃーん、たこ焼きって何で焼いたのー?」と叫んだ。すると岡江久美子は「あの、半球になってるバットみたいなやつを2個使って挟んだよ〜〜」と教えてくれた。わけのわからないたこ焼きの作り方である。しかし、岡江久美子たこ焼きのつくり方を教えてくれている際、「今わたし岡江久美子のことをオカクミちゃんって読んだけど、岡江久美子のことオカクミって呼んでる人いないし自分自身呼んだことないのになんで今オカクミちゃんって呼んだんだろう…てか岡江久美子?え?なんで?」などと考え始めており、次の瞬間には目が覚めた。

起きると友達が隣で寝ていて、ものすごい勢いで現実に引き戻された。岡江久美子と築いた友情もあのムカつくグルーピーも全部夢だったのだと思って、さみしい気分になりながら学校へ行った。

 

小さい頃にみた骸骨の話と同等くらいにいい雰囲気の夢だった。骸骨の話はまた今度眠くない時にしようと思う。

 

 

 

 

 

 

 

10月10日

 

 

もうすぐ21歳の誕生日だ。

 

それとは1ミリも関係ないのだけど、ストロベリーショートケイクスの話をしようと思う。あれを消化するには二段階の手順を踏まないといけないと思っていたのだけれど、実は三段階あったことに気づいたっていう話だ。

ストロベリーショートケイクスを初めて読んだのは多分中学生くらいの時で、なんとなくポエティックなところと絵のタッチが好みだったので読んだのだと思う。その時は話の内容とかよりも雰囲気に酔っていた。この、雰囲気モノとして消化するのが第一段階。

そして、上京してすぐだから18やそこらの時に、第二段階。当時東京に友達がいなくて(今だって大して居ないけど)つまらなさすぎてひたすら実家から持って来た本や漫画を読んでいた。ふとストロベリーショートケイクス手にとって読んでみると、あーこれすごいわかる、えーこれってこう言う話なんだー!ってもう感動。中学生のときはフワッとしか理解できなかった、話に登場するメンタルヘラり気味ガールズの気持ちがもう、すっごいわかる。見た目がまあまあカワイイOLちひろちゃんがそんなに好きでもない男と付き合って、だんだん男なしでは生きていけぬ状態になっていく過程とか、それに耐えきれなくなった男がちひろちゃんを無残にも捨てるところとか、「そっちが好きって言うから付き合ったのに、どうしてわたしの全てを受け入れてくれないの!おかしいじゃん!」的な物事に対して感情移入して読めるようになったのだ。まあちひろちゃん以外の女もだいたいメンヘラなんだけど、おそらくちひろちゃんケースが一番この世界で頻発しているのでは、と思う。とまあ、こういった具合で男ってやっぱり無責任だよね、っていう消化の仕方をするのが第二段階で、それで完結だと思っていたのだけど、今日読んだら実はそうじゃなかったのだ。

だってこれ男悪くないじゃん!完全に悪いのちひろちゃんじゃん!やだよそんな頼られたら!って思いました、今日。もうなんかちょっとこの話書くのめんどくさくなってきた。

 

あと、なんとなく母親に電話した、今日。京都の畑で1.5キロのイモが採れたという報告を受けた。それ以外に特筆して話すべきことがないと言う母親が父親に電話をパスし、父親とも少し喋った。父親とは引っ越し先の話をした。

母も父もわたしが大学を卒業した後実家に戻るのではないかという希望を捨て切っておらず、(いや、もちろんそういう可能性も無いとは言えないけど)なんとなく心苦しい。別に戻ったっていいんだけど、実家。でも、夏とか年末に帰省する度に色々なものを消耗して東京に帰ってくるし、そもそも東京に「帰ってくる」と思うようになった時点で実家に戻る気は無いんだと思う。うわー、わたしが親なら泣いちゃうなこんなの。

 

あと、やっぱり学校に行くのは大事だと思った。

 

 

そんな感じで3ヶ月ぶりくらいに日記的なやつを書いた。早く寝よう。