にっき

メイゲツタカハシの日常

10月11日

 

 

朝はイシラムの授業に行った。あと一度でも休むと単位を落とすと言われているため、這ってでも行かなければならないのだ。

中国語の授業は楽しい。イシラムに中国語を少し勉強したことがある人として認識されているためなのか、たまにガチの中国語でベラベラと話し掛けてこられて、それに適当に相槌を打っている瞬間が特に楽しい。そういえば、イシラムは他の生徒がわりと意味わかんない発音をしても、適当に「発音が良かったですね」とか褒めるくせに、わたしが何をどう読んでも褒めなくて、いつも歯痒い思いをしていたのだが、今日初めて褒められた。なんなんだよイシラム。ツンデレなのかよ。それとも今までのわたしの発音があまりに壊滅的だったのか。

 

そういえばこの間見た夢がサイコーだった。

なんらかの音楽イベントに岡江久美子と一緒にフードブースを出店する、といった内容の夢だったのだが、わりと山あり谷ありだった。

前日に仕込んでおいたマッサマンカレーベースおよびベーコンが入ったトマトクリームソースが手違いで演者の黒人に食べ尽くされてしまったのだ。わたしは心の汚い人間なので、カレーベースが入っていた鍋が空っぽになり、トマトクリームソースが残り1/5ほどしか残っていない光景を見た(夢だけど)瞬間はその音楽イベントに出るなんらかのバンドのグルーピー(楽屋にいた)の仕業だと思った。しかし、今冷静に考えてみると、仕込んだものたちを黒人たちの宿泊部屋に置いていたので、普通に考えて食べていいものだと思われたのだろう。反省している。でもあのグルーピーの女たちは純粋に態度が悪かったし嫌いだ。

まあ、そんなこんなでこのままではフードブースが出店できないので岡江久美子とわたしは取り急ぎ新しいメニューを考え始めた。わざわざ新メニューを考えなくても元々やるつもりだったメニューの仕込みを急いでやればいい話だったのだけど。何はともあれ、岡江久美子がありえない速度で新メニュー(塩ラーメンとたこ焼きと、あと3つぐらいあったのだけど思い出せない)を考え、試作を作ったのでわたしは盛り付けとかにいろいろとうるさく口出ししたり粉末タイプのかつお節を塩ラーメンにかけてみたりしていた。すると、例のムカつくグルーピーの一人がやってきて、ムカつく態度でメニューを早く出せ、印刷が遅れるだろ、的な感じで煽ってきたのだが、言ってることはごもっともなので急いでメニューを書いて渡した。

開店間際になって、岡江久美子が試作を全部やってくれたので自分は一切メニューを作れないということに気がつき、急いで岡江久美子を探した。すると岡江久美子は道端の10人乗りハイエースの近くで何かしらの関係者と話をしていた。岡江久美子がいる場所にたどり着くには横断歩道を渡らなければならないのだが、信号はずっと赤のままである。迫る開店時間。焦ったわたしは「オカクミちゃーん、たこ焼きって何で焼いたのー?」と叫んだ。すると岡江久美子は「あの、半球になってるバットみたいなやつを2個使って挟んだよ〜〜」と教えてくれた。わけのわからないたこ焼きの作り方である。しかし、岡江久美子たこ焼きのつくり方を教えてくれている際、「今わたし岡江久美子のことをオカクミちゃんって読んだけど、岡江久美子のことオカクミって呼んでる人いないし自分自身呼んだことないのになんで今オカクミちゃんって呼んだんだろう…てか岡江久美子?え?なんで?」などと考え始めており、次の瞬間には目が覚めた。

起きると友達が隣で寝ていて、ものすごい勢いで現実に引き戻された。岡江久美子と築いた友情もあのムカつくグルーピーも全部夢だったのだと思って、さみしい気分になりながら学校へ行った。

 

小さい頃にみた骸骨の話と同等くらいにいい雰囲気の夢だった。骸骨の話はまた今度眠くない時にしようと思う。