にっき

メイゲツタカハシの日常

11月19日

 

一昨日くらいからたくみんが来ていたので朝起きてもたくみんがいた。9時ごろに一度目が覚め、その後二度寝して10時に目が覚め、たくみんを起こそうと試みたものの起きなかったので三度寝をして結局11時20分に起きた。

12時までにゲオにDVDを返さなければいけなかったので、たくみんとゲオに向かった。外に出ると恐ろしいほどいい天気で非常に清々しくてうれしい気分になった。最近たくみんと遊びすぎているため特に話すことがなく、道中はほぼ無言だった気がする。でも、ゲオに着く直前にクリスマスリースを玄関ドアに飾っている一軒家を見たたくみんが何かを言ったきっかけで将来の家庭の話になり「俺は将来節分の豆まきの時鬼になって、子供をギャーギャー泣かせて、終わったあとお面とってお父さんだよ〜ってやってもギャーギャー泣かれて、結局それから3日ぐらい怖がられるの」的なことをたくみんが言った。それを聞いて、もし仮に自分がたくみんの息子として生まれていたら、ものすごくパパっ子になっただろうな、とか娘だったらお父さんのことは大好きなんだけどちょっと距離のある父娘関係を築くことになるんだろうな、とかそういうようなことを考えた気がする。

ゲオでDVDを返却して、新たにスイート17モンスターを借りた。ゲオにはヤングアダルトニューヨークもあって、来週はそれを借りようと思った。それから歩いて北口へ行き、本当はうどんを食べるつもりだったのだけど、うどん屋を探すのが面倒になった瞬間パンコントマテの看板が目に入って、うどんの気分になっていたたくみんに無理を言ってパンコントマテであさりのパスタを食べた。先週扁桃腺炎による高熱でほぼものが食べられなかった影響からいまでも食が細くなりがち(でも酒を飲んでると割と食べられる)なので、3/2ぐらいで限界が訪れて、残りはたくみんに食べてもらった。たくみんは「夢だったんだよな、子供が食べ残したの食べてあげるやつ」などと言いながら食べてくれた。どれだけ将来の子供の話するねんと思った。食後のコーヒーにコーヒーフレッシュと大量の砂糖を入れたら叱られて、久々に人から叱られたことに感動した。

私の母親が私を叱る時は基本的に「あんたええ加減にしいや」とか「ええ加減にしなさい」と言った。幼い時から母親に叱られる時のタイミングが私にはあまり読めなくて、叱られている時、なぜ自分が叱られているのかわからないままに母親からまくし立てられ、なぜ叱られているのかわからないので反論もままならず、ひたすらに悔しかった思い出が数多くある。今思えば自分に非があることが多かったのだが、当時の私としてはよくわからない場面で叱られてばかりだった。例えば、目玉焼きを焼くのを失敗した時に、ウジウジと悲しみに浸っていたら、唐突に母親からの「あんたいい加減にしいや」が飛んで来たことがあった。記憶が定かではないが、おそらく母親も最初のうちは慰めてくれていたのだと思う。しかし、私があまりにもしつこくウジウジとしていたので堪忍袋の尾が切れたのだろう。今ならわかる。しかし、当時の私としては勝手に悲しんでいたら先程まで慰めてくれていた母親から急に「いい加減にしろ、そんな態度で居られたら見てるこっちが不快だ!」と言われ、訳がわからないまままくし立てられて、反論もままならず、ただでさえ悲しいのに叱られてまた悲しく、さらに反論できなくて悔しく、理不尽だと思いながらビービー泣く以外の選択肢がなかった。母親がなぜ自分を叱るのか(それも落ち込んでいる時に)わかったのは、大学進学を機に上京してしばらく経つ頃だった。私は落ち込んだ時のウジウジが半端なくしつこくて、事が起きてから3時間は軽く引きずって悲しみや後悔に浸るタイプだった。しかも、他人からするとかなりどうでもいい事でそれをやるので、母親がイラつくのも納得である。上京して、必ずしも味方ではない大人や友人と渡り合っていく上で見事に精神的な図太さが身についてしまった私は、やっとそのことに気付いたのだった。

それから家に帰って先日借りたDVDを見た。割と単調な映画だったのでたくみんは途中で飽きたらしくギターを弾き始めた。恐らくたくみんが前にやっていたバンドの曲とか、多分ラカンターズのやつとか。こっちは映画見てんだけどなあ、と思って一度うるさいと言ったが辞めなかったので諦めた。たくみんは映画がつまんなかったと言っていて、その時は私も同意したのだが、今思うと悪くない映画かもしれない。

それから、たくみんが唐突に鯛茶漬けを食べたいと言い出したので、パルコに釜めし屋ならあるよ、と教えると食べたいと言うので一緒に行って夕飯を済ませた。釜めしが出てくるまでにかなり時間がかかったのだが、話す事がないので、タバコを吸ったり、久々にインストールしたキャンディクラッシュをして時間を潰した。案の定釜めしも完食ならず(惜しいところまでは行った)、またたくみんに食べてもらった。

釜めし屋を出て、たくみんを見送って、家に帰ってぼーっとネットサーフィンをしたり軽く掃除をしたりしていたらあっという間にこんな時間になっていた。早くシャワーを浴びて寝ないと。